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している様子だった。全く、日向の空気にはそぐわない気質。
…だが、俺には其処がたまらない。
「ヒナタ様。」
さも偶然を装って俺は彼女へと声をかけた。
ヒナタ様は俺の気配に全く気付いてなかったのか、酷く驚いている。
だがすぐに、あの愛らしい笑みを浮かべると、ネジ兄さん、と俺の名を呼んだ。
「あ…あの、今日は…宗家では、なかったんですか?」
「ああ、休養日だ。それより、あなたは休まないのか?」
「え?」
「…根を詰めすぎだ、見ろ、手の平…。チャクラ放出のしすぎで
チャクラ穴が傷んでいる。今日はもう終いにした方がいい…」
「あ…////」
修行に没頭しすぎて気付かなかった己を恥じるように、彼女の頬が赤くなる。
可愛い…。
俺は疼く感情を押し殺して、彼女を丸太の上に座るよう誘った。
彼女は素直に頷き、少し間を置くものの、俺の隣りに座ってくれる。
随分と心を許してくれるようになった。まあ、本命も同然だからな、
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