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ヒナタとの約束を宴会後の深夜ということにして、とりあえずネジは宴会の席に戻った。
せっかくヒナタが気遣って連れ出してくれたのに、またそこでネジは酒を浴びるように飲んでしまう。
だが、さっきと違うのは、自らも酒を口にしていたということ。
あんな下品な要求をしてしまった気まずさと、それを誤魔化してしまいたい気持ちもあって
ネジは記憶をなくすほどに酒をのんでいた。 











(・・・あれから、結局どうなったんだ?)

目の前のヒナタは一糸纏わぬ姿でネジの布団で寝ている。
怖かったが、おそるおそる近付いて、乱れたシーツをみれば…そこにヒナタの純潔を散らした跡があった。

(なんて事だ!き、記憶にないなんて…もったいなさすぎだろ?!)

だが、そこで優秀な彼は二日酔いで回らぬ頭でも、ある事を思いついた。
それは最近修得したもので、残留チャクラから白眼能力で過去へと辿っていき、画像を再現して見れるという
術である。それを利用すれば、ゆうべ二人の間に交わされた全てが確認できるのだ。
早速ネジはヒナタの白い体に手を差し伸べて、術を発動したのであった。

















浮かんだ映像は、ネジの家に入ってくる二人の姿からである。
酔いつぶれたネジを、ヒナタが甲斐甲斐しく世話をして、水を飲ませ床にいれた。

「ネジ兄さん、酔っていて眠たいでしょう?わ、わたし、今日は帰りますね?」

だが、踵をかえしたヒナタの手をひっぱって、布団に連れ込むネジ。
焦り赤くなるヒナタの四肢を押さえ込んで、意地悪く笑う。

「約束はどうした?俺を悦ばせてくれるんじゃなかったのか?」

「で、でもっ…」

「材料なら冷蔵庫にある適当なものでかまわない。丁度小腹も空いているしな。」

「わ、わかりました…」


ためらいながらも、ヒナタはネジに言われるがまま、台所にむかう。そうして冷蔵庫を開けて何やら物色していた。
それを背後で見詰めるネジの表情は、情欲と期待に高まっているのが手に取るように分かる。
その、舐めるような視線に怯えながらも、健気なヒナタはネジに言われるままに裸になって布団に横たわった。
その滑らかで艶やかな白い肌に、ネジは驚嘆し、食材を飾りつける前から、撫でさすっている。

「素晴らしい…最高の誕生日プレゼントだな…これを今から頂けるのか…」

うっとりとしながら、すりすりとさすって、それから食材を一気に忍術で飾りつけてしまうネジ。
どうやら、ちまちまと飾り付ける時間が惜しかったらしい。
飾り付けられた食材の感触に、ヒナタが不快そうに眉を顰めた。だが次ぎの瞬間には乳房に載せられた
スモークサーモンをネジが、ヒナタの柔肉ごと口に食んだので、小さく悲鳴をこぼしている。









「あぁっ…やぁ…っ」

羞恥に消え入りそうな声で小さく泣くヒナタを尻目に、嬉しそうに次々とヒナタに飾られたご馳走を食べていくネジ。
完全にヒナタの女体盛りを愉しんでいた。

「美味い、器がいいから格別だ。残すなんて出来ないな。」

「うっ…」

微かに震えるヒナタを押さえ込んで、箸も使わずに直接口を使って刺身やらテーリーヌやらたいらげていく。
そうして。


「甘いのは苦手なんだが…せっかくのデザートだ、頂こう。」

「ひゃぁんっ!」


最後に生クリームをとりだしてヒナタの体に塗りたくり、ぺろぺろと舐め取りだした。
だらだらと垂れ伝うネジの涎がヒナタに万遍なくいきわたり、白い肌が赤みを益々さしてゆく。

「ふふっ、甘いな。甘くて柔らかい…特にこの辺が美味しいよ。」

そう言って、ヒナタの乳房を手にかけて思い切り吸い上げる。
音を立てて口を離すと、ぷるんっと白い乳房が弾力をもって揺れた。
その様が面白かったのか、ネジは何度も咥えては、口で強く吸い引っ張って、しゅぽっと口を離す。
そのたびに大きく揺れる乳房に見惚れていると、いやいやと首を左右に振ってヒナタが泣き濡れる。
それを横目で窺いながら、嬉しそうに何度もそれを繰り返すと、ああっ!と悲鳴をあげてヒナタがぐったりと
してしまった。朦朧とするヒナタをみて、彼女が達したのだと気付いたのか、ネジの口元が歪んだ笑みを浮かべる。
それから達したヒナタを無言で抱え込んで、行為を始めだすネジ。ヒナタがくぐもった声をこぼしている。
だが余裕がないのか、ネジは苦しそうなヒナタにお構いなしで更に行為を進め、そして―。










(なっ…なんて事を!!!)

映像を受信し終えて自分で自分が信じられない反面、納得出来る気もしてネジは何ともいえない気持ちになる。
普段、押し隠しているが自分はいつだってヒナタに欲情しているのだ。
だがネジはヒナタを深く愛しているから、彼女を傷つけるような真似は絶対しないと心に誓っていた。
だから、従兄として一定の距離感を保ってきたというのに・・・。

(だ、だがヒナタ様は俺を好きだと言ってくれた。それが少しは救いになってくれるだろうか?)

しかし、いくら両想いとはいえ、酒に潰れて、酔った勢いで奪うなんて。
自慢の自制心を粉々に砕いた酒の魔力に、ネジは今後一切それを口にすまいと固く決めていた。
それから、ヒナタの顔をじっと見詰める。

「…恥ずかしいことして、すまなかったな…ヒナタ様…」

慈しむように、ヒナタの頬を撫でて謝罪した。すやすやと眠るヒナタがあどけなくて自然に微笑んでしまう。
暖かいものがネジの中に広がっていった。それは穏やかな深い愛情・・・。
だが、ヒナタの白く美しい裸体に目がいって、ネジは思わずゴクリと喉を鳴らしていた。
昨夜の記憶の映像が想い起こされて、更にネジの情欲を煽る。


「ヒナタ様…、そろそろ起きて下さい。」

う…んと眠そうに返事をするヒナタに覆い被さって、今度はちゃんと記憶に残そうとヒナタの頬に口付ける。

「二人の記念すべき初めての夜を台無しにしてすみません。もう一度ちゃんとやりなおしましょうね?」


今度は優しくしますからと囁いて、愛しいヒナタに深く深く口付けたのであった。


                                            (了)










☆  明希さま、118000踏んだとのご報告にリクエスト頂きました、
   ずばり、女体盛りで小説!でございます。
   ですが、表に置きたいのでその辺の描写はかなり省きました。(それでもH)
   頑張りましたが、これでよかったでしょうか?なんだかお題がそれてしまって
   すみません。リクエスト、ありがとうございましたv
   明希さまに捧げます。


   (2006/4/21UP)






                                  
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